NIHON KOGEIKAI
第14回 伝統工芸第七部会展
入賞作品解説
7-00009-007-014-00068
日本工芸会賞
長方研(ちょうほうけん)
堀尾信夫(ほりお のぶお)
原石は山口県西部の厚狭地方から掘出される赤紫色の赤色頁岩で、赤間石と通称される。長方体に荒取りされた素地を、ノミで両側の縁を太めに残し、前方の墨池を斜めに深く掘り込んでいる。前方をやや狭めた舟形の形状と、両側の縁から側面にかけて、部分的に加えられた曲面が、殆ど直線と面による幾何学的な構成を、効果的にやわらげている。特有の材質感と、伝統的な技術と、現代的な軽快さをみごとに融合させた創作硯である。