NIHON KOGEIKAI
第20回 伝統工芸諸工芸部会展
入賞作品解説


7-00089-007-020-00072

第20回展記念賞

長方硯

日枝玉峯


 硯の側面の手で支える部分は丸く削って漆を塗り、優しさと使い勝手を表した。いっぽう硯の向縁と手前縁はのみで鋭くカットして、硯の全体のバランスを取っている。作者の地元で産する赤色頁岩(赤間石)の赤くてねばりの強い、造型的に作りやすい素材の特色がていねいな手彫りでよく発揮されている。シンプルで重厚な形態であるが、同時に自然な優しさや素朴な味合に満ちている。中国の硯とは別の趣きの、日本独自の硯の魅力にあふれ、「ぜひ使ってみたい」という意欲を湧き上らせてくれる。

(第20回 伝統工芸諸工芸部会展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
2005