NIHON KOGEIKAI

第35回 伝統工芸日本金工展

受賞作品解説

平成18年 5月 2日更新


4-00068-004-035-00013

日本工芸会賞

矢筈釜「仙嶽」

江田ケイ

 仙人が住むような深山幽谷が畳々として連なる風景を、鉄の鋳物で表している。硬いはずの鉄なのに、その質感は和菓子の落雁のようにサクサクしている。それはもとより作者の造形力によるのだろうが、それとともに、固めた砂を削ったり盛り上げて鋳型をつくる「惣型」技法が生みだす効果でもあるのだろう。作者は、惣型を成形技法としてのみならず、レリーフのような描写力としても使いこなしているのである。

(第35回 伝統工芸日本金工展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
2006