NIHON KOGEIKAI
第38回 日本伝統工芸染織展
入賞作品解説


2-00033-002-038-00007

日本工芸会会長賞
羅袋帯「花言葉」
(らふくろおび はなことば)
和泉 明(いずみ あきら)

 遠く古代のロマンに想いを馳せる繊細で高貴な羅。振絵(ふるえ)という特殊な機織の装置を駆使して生み出される複雑な経糸の絡みは、籠綟と網綟の粗密によって典雅な菱文様を形成する。この作品は正倉院に伝来する菱文を基本とするが、途中五色の糸を日本ずつ差し替えて縞を表すという功緻な匠の技によって、古典の中に新鮮味を加えられたものである。菱文を花の形にたとえ色糸を薫り咲く花の色に見立てたというデザインは、「花言葉」という風情あるタイトルに相応しく、時代を超え悠久の美を伝える。

(第38回 日本伝統工芸染織展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
2001