NIHON KOGEIKAI
第38回 日本伝統工芸染織展
入賞作品解説


2-00202-002-038-00027

東京都教育委員会賞
小紋着尺「養老」
(こもんきじゃく ようろう)
小島 桂(こじま かつら)

 僅かに波打ちながら空隙を残す縦縞。この微妙な揺らぎの味わいの奥には、鍛錬された破綻のない型彫りの技が冴える。型紙は、“本当に腕の良い型彫り師が手掛ける”といわれる縞柄を専業とした人間国宝の児玉博氏(1909-1992)によるもので、現代的感覚の創作縞となっておりフランス縞の別名を持つといわれる。簡潔なデザインだけに縞柄の型付けには堅実な仕事が要求され、型送りや糊置きに見事な手法が光る。単色での表現は寡黙だが深くて明るい色合いに集約され洗練された江戸の粋を感じる秀作である。

(第38回 日本伝統工芸染織展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
2001