2-00331-002-039-00005
京都新聞社賞
紬織着物「アンダンテ」
足立真実
| チェロ奏者カザルスの奏でる音色からイメージがこぼれ出た一点。経緯絣で表した線のパターンは、茶系の染料の矢車子に栗のグレーを加え、鉛筆描きのような軽やかな効果を挙げている。緯にそれと分からないよう水色の糸を織り込んだことで、茶系でまとめた色彩が沈み込まず、紬の素朴な味わいに一種の緊張感がもたらされた。同型のパターンで色や密度の調子を変えた絵羽の構成に、作者の意気込みが感じられる。 |
(第39回 日本伝統工芸染織展図録より)
製作著作
社団法人日本工芸会
2005