2-00037-002-039-00025
日本工芸会会長賞
絞り染訪問着「秋夕」
小倉淳史
| 絞り染のやわらかな輪郭線が持つ独特のニュアンスをさらに深めて、作者は縫い締めて防染した部分と、染料が染み込んだ部分の「はざま」にも思いを巡らせている。京町家の甍や格子戸に、黄昏時の光が交錯する情景を心に秘めつつ、一歩踏み出して抽象的表現に挑む。斜めに連なる面に、たてとよこに走る線を重ねながら、それぞれの幅を少しずつ変化させて全体を構成した今回の試みは、現代の「エスプリ」を感じさせる秀作である。 |
(第39回 日本伝統工芸染織展図録より)
製作著作
社団法人日本工芸会
2005