NIHON KOGEIKAI
第23回 日本伝統漆芸展
入賞作品解説


3-00305-003-023-00079

東京都教育委員会賞

かんしつ「さきはじめたはなさかずき」
乾漆「咲きはじめた花盃」

野口洋子(のぐち ようこ)


 見る程に清楚で可憐な盃は、誰もが手元に置きたくなる。蕾から八分咲きまで、開いてゆく過程を五つの形で表現し、入れ子にすることで八重椿に様変わりする。美しく収納するところまで考慮され完成度が高い。プラチナ箔の砂子蒔きの仕上げは、用途に適い朱色を引き立てている。小品でありながら、一つ一つが稟として力強いのは、作者が20年あまり掌のなかで慈しみ育ててきた椿への愛着と、確かな描写力と造形力による。
                                 (記 根本曠子)
(第23回 日本伝統漆芸展図録より)



受賞作品一覧へもどる


表紙へもどる

製作著作
社団法人日本工芸会
2006