3-00017-000-035-00335
文部大臣賞
ちんきんうるしはこ「みのる」
沈金漆箱「みのる」
板谷光治(いたや こうじ)
木地に档柾材を用い、下部に合口のある印籠造りの箱で、内部に掛子を持つ。
作者の自宅周辺に豊かに実り、重なり続く黄金の穂波を見事に表現した。
甲面と前後2面を金地とし、それに下地の部分まで深く彫った実を金箔2枚沈めて強く光らした。
葉は2枚の金箔と金消粉を入れ、実との強弱の効果を上げて成功している。
両側面には黒地に毛彫りで葉を表し、貝の虫を配した。
高尚な想意、練達の技術を生かした気品のある秀作である。
(第三十五回 日本伝統工芸展図録より)
製作著作
社団法人日本工芸会
1988