3-00026-000-040-00369
文部大臣賞
まげわつくりしゅだめもりき
曲輪造朱溜盛器
大西 勲(おおにし いさお)
約四十本の曲輪を六ブロックに分けて組み、軽快でかつ強靱な器形を作った。
朱溜とは朱漆の上に透明な漆を塗る手法だが、今回は朱漆を三回塗った上に透き漆を
五回と多く塗る。この漆は茨城県大子町西金(だいごまちにしがね)から取りよせ、
自ら精漆したもので、特に透明度が高く光沢があり、深みのある朱溜の美しさを発揮している。
曲輪をいかした、ひきしまった漆塗りに心がけ、研ぎの工程を入念に行う。
現代感覚にあふれ、スケールの大きな作品である。
(第四十回 日本伝統工芸展図録より)
製作著作
社団法人日本工芸会
1993