4-00064-000-041-00503
高松宮記念賞
しゃくどうぎんうちだしぞうがんかき
赤銅銀打出象嵌花器
前田宏智(まえだ ひろとみ)
銀板と赤銅板とを接ぎ合わせ打ち締めて八稜の形を打ち出し、継ぎ目を中心に
上下に間隔の広がる平行線の細い銀線象嵌を施した花器である。
滴(しずく)を思わせるこの形は作者の得意な形であるが、象嵌された銀の細線は
継ぎ目を上手に使い、狭い間隔から広い間隔への変化は音楽的で形に調和し
美しさを強調している。蜘蛛の巣への連想を誘う詩情豊かな優品である。
(第四十一回 日本伝統工芸展図録より)
製作著作
社団法人日本工芸会
1994