3-00008-000-045-00371
高松宮記念賞
らんたいきんまじゅうにかくじきろう
籃胎蒟醤十二角食籠
大谷早人(おおたに はやと)
軽くて丈夫な籃胎は、縄文晩期には、既に作られ、江戸末期には香川漆器の源流となった。
竹編みを十二角に編みあげ、上部を少しすぼめて安定感のある器形を作り、側面には黒漆塗の
竹ヒゴを波網代で配し、漆で固めて素地を作っている。
蒟醤文様は、直線彫りに、灰色と青紫の色漆をグラディションで埋め、
さらに少し角度を変えた直線を重ね、二度目の色埋めを行い波の力強いうねりを表している。
春の大海原を小さな体で渡るツバメの躍動感を蒟醤技法で纏めた優品である。
(第四十五回 日本伝統工芸展図録より)
製作著作
社団法人日本工芸会
1998