5-00022-000-045-00520
日本工芸会総裁賞
まつばもんはっかくもりかご
松葉文八角盛籃
市川竹穂(いちかわ ちくすい)
床から少し高くあがる盛器は作者が長年追求してきた器形である。
皿の部分は二重編みで、正八角形の八つ編みに作者が新しく考えた松葉文がからむ。
鮮やかなレンガ色に染めた松葉文と黒い八つ編みの対比のリズムが、可憐で親しみぶかく
華やかな世界を生む。それを引きしめる縁には百年以上経過したしぶい色の煤竹を使用した。
裏側は枡網代でうすい黄土色に染めてある。とかく用が限られたようにみえる竹編みにあって、
現代の日常生活に深く愛用される器をよく成功させた。
(第四十五回 日本伝統工芸展図録より)
製作著作
社団法人日本工芸会
1998