第五十六回 日本伝統工芸展
受賞作品解説
1-00439-000-056-00127
朝日新聞社賞
ついじばち
堆磁鉢
しんのういわお
神農 巌
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轆轤成形で作り出した比較的大ぶりな鉢にレリーフ状の直線文を作り出している。ボディーは底面から膨らみいったん窪みを作って口縁に向けて広がる、豊かな抑揚をもった
堂々たるものである。レリーフ状の直線は堆磁技法による。「堆」とは積み重ねること。「堆磁」は磁器土を盛り上げるほどの意味である。この場合は土そのものを積み重ね、あるいは貼り付けるのではなく、泥漿にして筆で繰り返し塗り重ねている。土成形では線が往々にして曲がってしまうが、この技法だとピシッとした直線が得られる。それが形の爽快感と相まって新鮮な感覚を与えている。
(金子賢治) |
(第五十六回 日本伝統工芸展図録より)
製作著作
社団法人日本工芸会
2009