第五十六回 日本伝統工芸展
受賞作品解説
3-00066-000-056-00440
文部科学大臣賞
かんしつれんげじきろう
乾漆蓮花食籠
はやしさとる
林 曉
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底ひなき深奥から湧き出(いず)る浄い水が静かに盛り上がり、いままさに蓮弁の間から流れ落ちるさまをイメージしたという。なるほど、蓋をあければ、懸子(かけご)と身にある金平目粉による蒔き暈(ぼか)し円文は、神や仏の存在、あるいはそれの発する霊気を暗示していて心にくい。黒の蒔き暈しにみる塗り肌の優美さはもとより、氏の卓越した鋭敏な造形力が、馥郁(ふくいく)とした蓮花のフォルムに昇華した秀作。
(高橋隆博) |
(第五十六回 日本伝統工芸展図録より)
製作著作
社団法人日本工芸会
2009