NIHON KOGEIKAI
日本工芸会東日本支部 第44回伝統工芸新作展
入賞作品解説
6-00187-111-044-00378
奨励賞
東日本支部賞
静(せい)
藤嶋叡子(ふじしま えいこ)
山並みに囲まれた、静かな湖面から浮き上がって来たかに見えるこの作品は、
桐材を彫刻して形を作り、顔、手足は胡粉仕上げである。
衣服は、作者独自の考案による木彫の上に薄い綿布地を木目込み、上塗り胡粉に青系の
顔料を加え、全体に塗り、作者のイメージの山々の景色を彩色、
その上に目の粗いチュールを貼り込む。形の上ではスカートの襞の処理が上手く、
胸元のフリルが現代ファッションを垣間見せている。この人形の制作技法は、一番古い
伝統の技で、こうした形で後の世代に伝えてゆく義務を感ずる。
この自然の中で静かに自分を見詰める姿の作品は、確かな技の、美しく優れた秀作である。
(芹川英子)
(日本工芸会東日本支部 第四十四回 伝統工芸新作展図録より)

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製作著作
社団法人日本工芸会
2004