6-00191-111-046-00364
山種美術館賞
「ながつき」もくしんとうそきめこみ
「長月」木芯桐塑木目込
萩原 緑
| 暑かった夏が過ぎ、九月(長月)に入り、楽しい外出の矢先、ひやりとした秋風に思わずショールを掛直す何気ない仕草を人形にしたとのことである。この作品は、木芯桐塑に自染めの布地を木目込み、頭、手足は胡粉仕上げ、染色の得意な作者の手で、着物を始め、羽織の秋草模様は墨で描き、描き上げの技法で染め上げている。ショールは絹糸の手編みで軽さを出し、全体の色合がとても良く、気取りの無いやさしい雰囲気は、観賞するものに、安らぎと暖かさを伝える。人形としての一つの大切な要素を持つ優品と言える。(芹川英子) |
(日本工芸会東日本支部 第46回 伝統工芸新作展図録より)
製作著作
社団法人日本工芸会
2006