NIHON KOGEIKAI
第37回 西部工芸展
入賞作品<自由作品の部>


2-00018-999-037-02012

朝日新聞社大賞
読谷山花織着物
比嘉マサ子

 琉球の歴史と風土が育んだ逸品。王家貴人が好んで用いた読谷山花織は、粛々と受け継がれ今日に至っている。
 東シナ海の夕暮れの情景か。しっとりした質感に織られた灰緑色の地に、鮮やかな山吹色、珊瑚色、そして深紅の3色によって浮き織り出された文様は、大海のうねりの表面に輝く残照と見ることができよう。詩情ゆたかな作行は高い評価を得た。
 過去のすぐれた伝統が培ってきた象徴性、精神性が、作者の抑制のきいた表現に洗練された技術とあいまって、荘厳ともいえる世界を醸し出している。
 思いを新たにすべく新設された大賞にふさわしい優品である。

(作品解説:森口邦彦)

(第37回 西部工芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
2003