NIHON KOGEIKAI
第26回 東海伝統工芸展
入賞作品解説
1-00290-222-026-00004
丸栄賞(東海伝統奨励賞)
草花紋鉢
池戸みかる
自然のなかにモチーフをもとめ、これを厳しく見つめて描写し、構成して「鉄絵」で表現された作品で、陶芸を志す若い作者の、素直な気心と一生懸命さが、心地よく伝わってくる佳作です。
普通の土で普通の形を作り、普通の顔料・釉薬を用い、普通に焼成して、自ら作品を創る。
これこそ陶芸の基礎であり、また陶芸の奥義と言えましょう。
苦し紛れに「技法」を追い求めすぎる作家が多い中、陶芸の最も基礎となる「鉄絵」で、これだけ多くの色彩を暗示して、これだけ内容のある作品が制作できることを、我々は謙虚に認め、教わらなくてはならないと思います。
作者には、今回の評価が何であったかを充分に理解し、これを自らのものとすべく、追求を重ねて進展されんことを期待します。
(第26回 東海伝統工芸展図録より)

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製作著作
社団法人日本工芸会
1995