NIHON KOGEIKAI
第35回 東海伝統工芸展
入賞作品解説


5-01115-222-035-00127

三重県教育委員会賞
楓拭漆盛器
岩本忠美

 楓の木塊を、ノミや豆カンナで削り出す「刳り物」の技法で制作し、
丹念に仕上げた素地に深く漆を吸わせています。
 ゆっくりとした底造りから、立ち上がりの途中で4本の稜線が現れ、
繊細な口造りへといたる動きが実に自然で安心感があります。
 作者の自然と制作に対する真摯な姿勢が、自然の外見の美しさだけでなく、内在する
「静から動を作りあげている力」をも表現し得たのでしょう。実直な仕事に心を打たれます。

(第35回 東海伝統工芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
2004