2-00215-002-040-00072
日本工芸会会長賞
絣織着尺「丸文格子」
深石美穂
丸文がリズミカルにならび、黒の格子が全体を引き締め、経糸を浮き織にした花織がアクセントをそえる。この愛らしい織物は経糸と緯糸を絣にした、沖縄の伝統的な経緯絣の技法で織られている。染料にガジュマルの葉をもちいて淡い赤色に染め、濃い赤はその上からコチニールを、格子の黒はログウッドを重ねている。沖縄らしい織技と染料がハーモニーを奏でる美しい絣である。 |
(第40回 日本伝統工芸染織展図録より)
製作著作
社団法人日本工芸会
2006