NIHON KOGEIKAI
第25回 日本伝統漆芸展
入賞作品解説


3-00076-003-025-00108

MOA美術館賞

いろきりがいまきえはこ「くがつのふぃれんつぇ」-ポンテヴェッキオ-
彩切貝蒔絵箱「九月のフィレンツェ」
- Ponte Vecchio -

三好かがり(みよし かがり)


 フィレンツェのアルノ川に14世紀の「ポンテ・ヴェッキオ(古い橋)」がのこっている。「家付き橋」と称され、橋の上に商店街が展開する。三好の螺鈿は、貝片の裏に伏彩色を施すもので、彩切貝と称される。色は貝の透光性によって表に透き出て、控えめでソフトな色感を作り出す。ここでは主に蝶貝に銀箔を裏打ちして建物を表し、屋根や橋桁は伏彩色のない貝そのものが光っている。その幻想的な姿が、逆にリアルな存在感を醸し出す。(記 金子賢治)
(第25回 日本伝統漆芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
2007