NIHON KOGEIKAI
第三十回 日本伝統工芸展
受賞作品解説


3-00263-000-030-00389

日本工芸会総裁賞

かんしつてんもんびょうさいばち
乾漆点文描彩鉢

照屋和那(てるや かずな)


 この作品は、幹漆の技法で形を造り、黒の呂色漆で仕上げた。
単純な器形と黒漆の仕上がり美しい。 作者は、この鉢の加飾に新らしい技法を考えて成功した。
点文描彩がそれである。1,500の小円の流れをデザインして、小円一つ一つを、
朱、グレーから白、そして金と、一段一段描き重ねて行く。
色の層による変化や、ボカシの効果、又立体感をも意図した。
単純に見えながら精緻な技法が秘められており、特異な効果を生み出している。
伝統の上に立って、新らしい作品を創出する本展の理想に合致した努力作といえる。

(第三十回 日本伝統工芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
2003