NIHON KOGEIKAI
第三十三回 日本伝統工芸展
受賞作品解説


3-00058-000-033-00397

朝日新聞社賞

まきえばこ「あきの」
蒔絵箱「秋野」

中野孝一(なかの こういち)


 秋の野を跳ね回る子兎の表情がいかにも可憐で、身近かに飼って日頃観察を続けた的確な眼と、
小動物との心の通い合いから生まれた作品である。
落ち着いた色調の白漆地には、粗い金粉と平目粉を蒔き、切金を置いて変化を見せている。
兎は高蒔絵に黒乾漆粉で毛を表わし、萩や芒には卵殻・厚い白蝶貝・金の金貝(かながい)・切金を
用い、それぞれの材質感を効果的に生かしている。

(第三十三回 日本伝統工芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
2003