NIHON KOGEIKAI
第三十八回 日本伝統工芸展
受賞作品解説


1-00313-000-038-00012

高松宮記念賞

たんばどべゆうさいひらはち
丹波土部釉彩平鉢

市野元和(いちのもとかず)


 中世古窯の伝統をもつ兵庫県の丹波立杭窯では、近世初期以来、「赤ドベ」といって
鉄分を多く含んだ泥釉が、壷や徳利などに用いられて来た。
その赤土部釉を平鉢の中央に丸く表わし、その周囲と裏面にかけて
失透性の白釉を配した物である。仕上げの還元焼成によって、赤ドベの赤褐色と
深みのある白釉とのコントラストが強調され、古丹波の重厚な雰囲気を、
現代の感覚と入念技術によって生かした優作である。

(第三十八回 日本伝統工芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
1991