NIHON KOGEIKAI
第三十九回 日本伝統工芸展
受賞作品解説


1-00133-000-039-00099

日本工芸会奨励賞

にごしでたでもんばち
濁手蓼文鉢

酒井田柿右衛門(さかいだ かきえもん)


 氏の伝統的な濁手素地による色絵磁器はすでに声価が高い。
しっとりとした白色の磁胎は十七世紀末にはじまったいわゆる濁手素地で、
江戸中期以後途絶えていたものを先代が苦心の上再現した。
濁手の色絵は伝統的に釉下は染付を用いず、上絵付のみにて文様を表すのが特色。
大振りの円形平鉢の見込に野に咲く蓼を写生的に描いているが、
柿右衛門独特の色絵の特徴と文様がよく調和して、気品のある作品になっている。

(第三十九回 日本伝統工芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
1992