NIHON KOGEIKAI
第四十回 日本伝統工芸展
受賞作品解説


1-00069-000-040-00015

日本工芸会奨励賞

びぜんひだすきだいはち
備前緋襷台鉢

伊勢崎 紳(いせざき しん)


 絵付や釉薬を施さない備前焼は、緋襷やボタモチといった独特の加飾技法が
古くから行われてきた。この台鉢は、四角い面いっぱいに、緋襷による線条文と、
粘土の板を不定形に置いて直接焔に当てずに文様を抜いた部分と、それ以外の
灰のかかった部分とからなる、変化に富んだ文様が表現され、伝統の備前焼に
若い創意を発揮したものといえる。
また台皿の周縁部のつくりにも、器としての行き届いた神経がうかがわれる。

(第四十回 日本伝統工芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
1993