NIHON KOGEIKAI
第四十回 日本伝統工芸展
受賞作品解説


2-00034-000-040-00274

高松宮記念賞

しゅりはなくらおりきもの「はくぼのじょうけい」
首里花倉織着物「薄暮の情景」

伊藤峯子(いとう みねこ)


 誠に清々しく、品のよい作品である。首里はその昔、琉球王朝の都として栄えた地で
王府御用の染織品が主として製作されていた。
花倉織はその代表的な織物の一つであり、王家のほかは着用を許されなかったという。
経に生絹(すずし)の糸を用い、絽の目を交えた涼やかな風韻は、かつての王府の
雅(みやび)な趣を思わせ、目だたない程の黄と藍の細縞を加えた配色に
南島の薄暮の情趣が汲み取れる優作である。

(第四十回 日本伝統工芸展図録より)



表紙へもどる

製作著作
社団法人日本工芸会
1993