NIHON KOGEIKAI
第四十一回 日本伝統工芸展
受賞作品解説


7-00051-000-041-00705

日本工芸会奨励賞

でいゆうゆうせんしっぽうかびん「はなごよみ」
泥釉有線七宝花瓶「花暦」

吉村芙子(よしむら ようこ)


 泥釉とは、明治中期以前に使用されていた光沢のない不透明釉をいい、
釉薬の濁った色調からこの名で呼ばれている。作者は、現在の釉薬と巧みに融合させて
独特の調子を作り出すのに成功した。渋く抑えられた地に咲く花々の色彩が、
艶消し仕上の効果と共に気品ある美しさを感じさせる。
又、斜に構成された十面体は新鮮で、文様とも良く調和している。
作者の弛まぬ努力と研究心の成果が十分に表われた佳品である。

(第四十一回 日本伝統工芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
1994