NIHON KOGEIKAI
第四十二回 日本伝統工芸展
受賞作品解説


2-00051-000-042-00289

朝日新聞社賞

つむぎおりきもの「ろ」
紬織着物「露」

神山尚子(こうやま なおこ)


 作者は長年の経験を経て、漸く見せる着物から着易い着物へと制作意図が変わって来たようである。
この作品は大木(たいぼく)に宿る露を四種類の絣で菱詰文様に現わしているが、
絣の変化によって、ほんのりと光った奥の露からきらきらと煌めく間近な露までを見事に現わし、
大木の懐の深さが感じられる。
又、両耳に近い程地色の緑が濃くなっているのも一層遠近感を盛り上げている。



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製作著作
社団法人日本工芸会
1995