NIHON KOGEIKAI
第四十二回 日本伝統工芸展
受賞作品解説


6-00057-000-042-00628

東京都知事賞

「けまりあそび」もくちょうきめこみ
「蹴鞠あそび」木彫木目込

河井秀子(かわい ひでこ)


 この作品は桐の木の彫刻で、頭、手足は胡粉仕上げ、着物は白の布地を木目込み、
この作者独特の考案による技法で文様をつけ、その上に薄い布を重ねて
全体に柔らかな調子を出し大変に手間のかかる仕事をしている。
思い通りにならない木の素材だが、この様に動きのある作品に仕上げられたのは、
長年の修練の力であり、最近のサッカーブームの中で、作者は平安時代からの球戯に
思いを馳せ、その時代の大人の遊びであった蹴鞠を子供達も習い遊んだのではないかとの思いが、
この蹴上げた鞠を見上げる鋭い動作の子供達の姿になり、見て楽しく技術的にも優れた作品である。

(第四十二回 日本伝統工芸展図録より)



表紙へもどる

製作著作
社団法人日本工芸会
1995