NIHON KOGEIKAI
第四十三回 日本伝統工芸展
受賞作品解説


1-00279-000-043-00180

NHK会長賞

てつゆうしまもんばち
鉄釉縞文鉢

久田重義(ひさだ しげよし)


 この作品の重厚な存在感は、鉄釉の二度焼きによる。
最初に地文にを構成する鉄釉を施した後、そのガラス状の表面に、
研ぎ澄ました神経を維持させながら、さらに耐火度の高い鉄釉を
やや厚めにスプレーで吹きつけ、縞模様の銀化をねらう。モノクロームの釉薬が
微妙なグラデーションとなって、重畳かつ静謐な世界を演出する。
作者がかねてから追究する鉄釉の技法はすでに高い評価を得ており、
それが緊張感あふれる形態に見事に結実した作品である。

(第四十三回 日本伝統工芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
1996