NIHON KOGEIKAI
第四十三回 日本伝統工芸展
受賞作品解説


4-00049-000-043-00468

日本工芸会奨励賞

ぞうがんおぼろぎんかき「やくもたつ」
象嵌朧銀花器「八雲立つ」

中川 衛(なかがわ まもる)


 この作品は、石膏原型をもとに朧銀(銀と銅の合金)を素材として鋳造し、
その表面を象嵌技法で加飾した花器である。銀・赤銅(金と銀の合金)・四分一(銀と銅の合金)の
色金を用いて、タイトルの通り、幾重にも重なり合う雲と山を詩情豊かに表現している。
また、ふっくらとした曲線と大胆にカットされた直線の形態は、
作者の洗練された感性と技が織りなすハーモニーで、見る人に心の安らぎと郷愁を感じさせる
魅力的な作品である。

(第四十三回 日本伝統工芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
1996