NIHON KOGEIKAI
第四十三回 日本伝統工芸展
受賞作品解説


7-00038-000-043-00663

高松宮記念賞

きりかねかざりばこ「はなのじょうかく」
截金飾箱「花の城閣」

高瀬孝信(たかせ たかのぶ)


 神代杉でつくられたやや横長の箱の蓋全面を、截金による精巧細緻な文様で飾った
見事な作品である。純度の高い金箔およびプラチナ箔を細かく截り、
布海苔(ふのり)、膠(にかわ)、合成樹脂などで器胎貼付けて文様を表すが、作者は
箔が剥落しないように一度文様全体を貼付けたあと、透明なウレタン樹脂を掛け、
その上にもう一度箔を置いている。また、作者は既存の文様にもとずくことなく、
一貫して自身の個性的な意匠の創作に専念してきた。
本作品の繊麗な装飾文様がそなえる清新な魅力は、そういう作者の多年にわたる研鑽と
努力のかがやかしいひとつの成果である。

(第四十三回 日本伝統工芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
1996