NIHON KOGEIKAI
第四十九回 日本伝統工芸展
受賞作品解説


5-00020-000-049-00565

日本工芸会奨励賞

こうちんづくりもりき
香椿造盛器

川北浩彦(かわきた ひろひこ)


 香椿は、栴壇科の大径木で素地の耐腐性は抜群である。
大自然雨ざらしの中、多種木材中最も永く原型をとどめる材であり、
色合いが紅色で美しく、触感、重量感が良く芳香がある。
作者はこの材の特性である色合いを重んじ、漆仕上げに気を配り、
運びに安心感のある、つばの形態としている。
径に対する巾の割合いも適切で、緑部二本の銀線象嵌は器型を引締めており、
見事な仕上がりである。
我が国には多くの樹種が成育し、それらを大いに生かす事が大切である。
この作品は各地山麓に生育の逸材を作品としたものである。

(第四十九回 日本伝統工芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
2002