3-00052-000-050-00426
高松宮記念賞
かんしつしゅぬりふたもの
乾漆朱塗蓋物
築地久弥(つきじ ひさや)
外側は朱、内側と底は黒塗りで、いずれも呂色磨きによって仕上げられている。
全体の形は花をイメージした、優美でやわらかな曲線でまとめられ、特に、蓋の稜の
複雑繊細な曲線は美しい。素地は乾漆。石膏原型の段階で、引き型で大きく成形した後、
フリーハンドで細部を作るため、有機的なやさしい曲線が生み出される。
(白石和己)
(第五十回 日本伝統工芸展図録より)
製作著作
社団法人日本工芸会
2003