NIHON KOGEIKAI
第五十一回 日本伝統工芸展
受賞作品解説


2-00101-000-051-00357

日本工芸会総裁賞

つむぎおりきもの はつゆきのあさ
紬織着物「初雪の朝」

山下郁子(やました いくこ)


初雪の舞い降りた朝は、見慣れた風景も別世界と化し、澄んだ青空に新雪の白が照り映え厳粛な気持ちになる。 作者はこの情景を率直な感動のまま白・藍・鼠の色調に結実させた。斜めに横切る白は夜来の風雪を、緩やかな白のカーブは雪山の稜線を熟練の緯絣(よこがすり)で表し、その間にかすかに浮かぶ白は絶妙な経絣(たてがすり)で柔らかな新雪を表したという。 雪の表情を繊細な感覚で捉えつつ、気負いのない大らかなバランスでまとめた逸品である。 (藤本恵子)

(第五十一回 日本伝統工芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
2004