NIHON KOGEIKAI
第五十二回 日本伝統工芸展
受賞作品解説


3-00084-000-052-00445

高松宮記念賞

ちんこくりょくいんはこ「のとうじょう」
沈黒緑陰箱「能登有情」

山岸一男(やまぎしかずお)


アテ材による印籠蓋造(いんろうぶたづく)り指物の箱。初夏に能登の古い禅寺を訪ねたときの瑞々しい感興を意匠にした作品。銀地に点彫りでアテの樹を、側面には青金の上から片切彫(かたきりぼり)でメヒシバの穂先を描いている。卓越した自在な沈金技法と金・銀・黒のコントラストとが見事に融合した秀作。ここにはたおやかな涼風が樹間を渡り、自然に向き合う作者の豊潤な眼差しがある。(橋隆博)

(第五十二回 日本伝統工芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
2005