NIHON KOGEIKAI
第五十四回 日本伝統工芸展
受賞作品解説


3-00095-000-054-00376

日本工芸会総裁賞

かんしつていばん
乾漆提盤

長内洋三(おさないようぞう)


 長く介護した亡き母親の鎮魂が動機という。提盤の皿状の広がりには静かで滑らかな水面がイメージされ、それに呼応して把っ手が優しい弧をえがく。把っ手の両方の根元から各々四条の波が放射状に広がるが、十分に研いでいるので凹凸は無く、色調が微妙に変る。裏側の四脚は桐を削って円(まろ)やかな波頭を象(かたど)り、穏やかな水の流れの諸相を表す。
                                    (柳橋 眞)

(第五十四回 日本伝統工芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
2007