NIHON KOGEIKAI

伝統工芸なぞなぞ百科

NAZO-NAZO-024-D-3-PHOTO


(3)鋳込みの工程(A)

鋳型を焼き上げ、合金を準備する

完成した鋳型は、窯で焼き上げられます。この作業と平行して合金が準備されます。今回は、「吹分」(ふきわけ)という技法につかう、「黄銅」(真鍮、しんちゅう)と、「青銅」(ブロンズ)の2種類の合金が用意されます。

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鋳型を焼くための窯が工房の中につくられました。窯は、いつも工房の中にあるのではなく、必要な時だけ築かれます。鋳型はすでに中に入っています。

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薪が焚きはじめられました。土でつくった鋳型を焼くわけですから、この工程だけをみると、まるで陶芸の世界です。

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鋳型の焼成は、5〜6時間つづけられます。

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時々、窯の中の様子をみながら薪が追加されます。

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青銅(ブロンズ)が、坩堝(るつぼ)の中にいれられました。斉藤さんは、新しい青銅の合金よりも、すでに使われた古い青銅の再利用をされます。そのほうが、作品の発色がいいそうです。

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こちらは、黄銅(真鍮)です。融点は、は約1、100度です。ちなみに、青銅(ブロンズ)の融点は、これより少し高く、約1,200度です。

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ふいごで強い風を送りながら加熱します。

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2種類の合金が、それぞれの坩堝の中で完全に融けています。鋳型の中に流しこむ準備ができました。

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鋳型のほうも焼き上がりました。ゆっくりと温度を下げます。次は、いよいよ鋳込みの工程です。

PHOTO: YASUDA TADASHI
2003/09/16 - 2003/09/21


製作著作
社団法人日本工芸会
2004