NIHON KOGEIKAI

伝統工芸なぞなぞ百科

NAZO-NAZO-024-D-4-PHOTO


(4)鋳込みの工程(B)

融けた合金を鋳型に注ぎ込む

写真は、「吹分」(ふきわけ)の技法でつくられた壷です。鋳型からとりだされたばかりの状態です。2種類の合金がくびのあたりで混じりあっていますが、仕上げの工程がされていないので、まだはっきりとはわかりません。2種類の合金を、鋳型の中でまぜあわすのは、とても難しく、長年の経験が必要です。

01

400〜500度ぐらいに温度が下がった鋳型に、まず黄銅(真鍮)が流しこまれました。

02

鋳型が700度ぐらいだと高すぎ、300度ぐらいだと低すぎるそうです。

03

すぐ続いて、青銅(ブロンズ)が坩堝(るつぼ)からとりだされます。

04

先に、黄銅(真鍮)が半分ぐらい入れられた鋳型に、青銅(ブロンズ)が流しこまれます。

05

湯口いっぱいのところまで、青銅(ブロンズ)が流しこまれました。鋳型の中では、2種類の合金が混じりあって、その境界部分に微妙な文様をつくっているはずです。

06

鋳型が割られ、中から作品があらわれました。

07

壷の口のところには、脱蝋口が、そして底の部分には、湯口が残っています。

08

脱蝋口と湯口の部分が、切り落とされます。あとは、仕上げの工程をまつばかりです。

PHOTO: YASUDA TADASHI
2003/09/16 - 2003/09/21


製作著作
社団法人日本工芸会
2004