NIHON KOGEIKAI
日本工芸会東日本支部 第36回伝統工芸新作展
入賞作品解説


3-00144-111-036-00283

日本工芸会賞
彫漆水指「沈丁花」(ちょうしつみずさし「じんちょうげ」)
松本達弥

乾漆の技法を使った柔らかな形体の●地を用いて、白から緑、黒そして又白へと、漆を七十回程グラデーションで塗り重ねをし、蓋の部分には堆漆の板を張合わせた物をつまみに配し、重厚で且つ粋な感じを持たせている。彫漆の技法で白と黒で表現された沈丁花が、黒を基調としたバックのグラデーションの中に心地好く溶け込み、葉の部分には真珠を象嵌して朝露の感じを表わしている。レリイフ状の白い花の部分の小気味好さが、作者の洗練された彫漆の技術とテーマへの思いが感じられる優れた作品である。

(日本工芸会東日本支部 第三十六回 伝統工芸新作展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
1996