NIHON KOGEIKAI
日本工芸会東日本支部 第40回伝統工芸新作展
入賞作品解説


1-00296-111-040-00019

奨励賞東日本支部賞
染付赤絵金彩椿壺(そめつけあかえきんさいつばきつぼ)
上田哲也

 白磁に染付の色を追及してきた作者は、独自に半マット釉を考案したことで、釉の下から静かに浮かび出てくるゴスの色調に注目。その押さえられた濃淡の発色や、細く描いた線までも明快に現れて、この掌中になった技法を用いて本焼きをしている。上絵付けによる花の部分は、あくまでもゴスの発色と全体のバランスを考えて、気配り良く赤絵と金彩を加筆している。広口の造形に半マットの釉調は上品で、おおらかに温かく感じられて、冬の日だまりに咲く優しい椿を想う。染付に対する創意と、感性の豊かな作品である。

(日本工芸会東日本支部 第四十回 伝統工芸新作展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
2000