NIHON KOGEIKAI
日本工芸会東日本支部 第40回伝統工芸新作展
入賞作品解説


3-00112-111-040-00350

奨励賞神奈川新聞社賞
花梨拭漆六稜合子(かりんふきうるしろくりょうごうす)
花輪滋實

 この合子は花梨の一木を使い轆轤挽の技法によって作られている。一番の特徴は挽物でありながら外側を刳物的な表現にした所にある。挽物は当然、皆中心のある丸い作品に限られて来るが、作者はその制限された技法に飽き足りず、轆轤で挽いた後手削りで輪花を浮き立たせた。あくまでも轆轤挽きを主体としての工夫は作者の轆轤師としての誇と魂を感じさせる。又素直な花梨の良材との出会いも幸運であり、仕上げの拭漆の上りも作者のセンスの良さが伺える。これからの作品も楽しませてくれそうな作家である。

(日本工芸会東日本支部 第四十回 伝統工芸新作展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
2000