NIHON KOGEIKAI
第29回 西部工芸展
入賞作品<自由作品の部>


1-00659-999-029-00173

朝日新聞社銀賞
練上組皿「藍の花」
松尾雅子

 練上は、象嵌や炭化焼成とともに流行の技法となって久しい。しかし技法の特質もあって類型的なものが多く、また展覧会むきの大きさのあるものとなると、扱いにくさのためか、目立つ作品が案外少ないものだ。
 この作品は技法的にみるとそれほど凝ったものではないが、むしろアイディアで勝負し、成功したものであろう。全体としては五角形、ばらばらにすると、一つ一つは凧のような四角形である。僅かに反りも加えてあって、取り皿としての使い勝手もよさそうだ。まとめて置けば大皿なみの盛りつけも可能だろう。楽しいテーブルの雰囲気を生みだすことができそうである。受賞したのもどうやら以上のような視点からだと思われる。
 ただ、個々に分かれたときの形に、まだ若干考慮すべきところがあるように思われる。尖った部分はとくに扱いに気をつけないといけないだろう。そのような手作りならではの構成に、この作品の魅力もまたあるのだが。

(第29回 西部工芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
1994