NIHON KOGEIKAI
第23回 東海伝統工芸展
入賞作品解説
1-00316-222-023-00007
日本工芸会賞
織部象嵌鉢
臼井和成
この作者の活躍は素晴らしい。このところ連続して入賞され、今年も最高賞を受賞されました。
手捻りで造られた白い土の鉢に、黒い土と、茶の土の二種類をシャープな線上に象嵌して、其の上に薄い色の織部釉が掛っている。
ものを作ることは、真似や亜流では話にもならずクリエーションでなくては意味がありません。こゝに本当の苦しみと楽しみがあります。
二種類の土を象嵌して織部釉を掛ける独自の表現方法と、造形そのものを如何に自分なりのものを見出そうかと、取り組んでおられる真摯な姿勢が好感を呼ぶのでしょう。一層の精進努力され、大きく飛翔されんことを期待しています。
(第23回 東海伝統工芸展図録より)

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製作著作
社団法人日本工芸会
1992