NIHON KOGEIKAI
第26回 東海伝統工芸展
入賞作品解説


1-00267-222-026-00062

名古屋市教育委員会賞
染付藪手毬文大皿
長尾明理

 深緑の山中で偶然見つけた、清々しい「藪手毬」の花の鮮烈な白さ、青葉の美しさ。この新鮮な驚きを確かな描写力でとらえた作品で、描いた呉須の発色と、余白の「白」のハーモニーが爽やかで、美しい空間を創りだしている優作です。
 素地に呉須で描くと言う伝統の「染付技法」は、「墨絵」にも通じ、表現の基礎となるものです。この作品は過去の「染付技法」を生かしながら、それにとらわれない描法・構成を試みており、みずみずしさが感じられます。
 妥協の許されない大変困難な仕事だけに、これと取り組もうとする作者の意欲を高く評価します。基礎の力を充分に身につけてさらに発展されんことを期待してやみません。

(第26回 東海伝統工芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
1995