NIHON KOGEIKAI
第29回 東海伝統工芸展
入賞作品解説


5-00112-222-029-00154

東海伝統奨励賞(中部近鉄賞)
神代欅拭漆盤
川口清三

 時の流れを忘れたかのように、土の中に永く眠っていた欅はそれ自体落ち着いた色調を持ち、人を倦着させることはありません。そしてたっぷりと「漆」を吸った「欅」は、重厚さが増し、さらに人を魅了します。しかし、それはややもすると重苦しく感じさせる原因となりますが、形の良さで問題を解決しています。
 四方という単純な形ですが、辺に脹らみを持たせ、四隅を引き締めるかのように厳しく仕立ててあるのは、作者の狙いでもあろうし、成功しています。
 厚みも程よく、重さも丁度良い。眼で良し、持って良し、手元におきたくなる一品です。

(第29回 東海伝統工芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
1998