NIHON KOGEIKAI
第33回 東海伝統工芸展
入賞作品解説


1-00401-222-033-00111

岐阜県教育委員会賞
織部花器
森岡裕介

 年々、応募点数が増えるなか、この種の技法を使った作品の多さが目立つ。特に織部は、受賞候補作品だけでも六点が上がっていた。
 この作品が他に比して高い評価を得たのは、発色剤に数種の銅を使用して釉に流動性を持たせ、表面に施された幾何模様の随所と口造りの内側に入れた1本の彫線に留まった釉が適当に流れさがって、模様と面にアクセントを与え、平凡な形ながら重厚さを生み出しているからである。
 古田織部の時代に南蛮貿易が始まり、外来文化の影響を受けながら、自由闊達な造形とデザインの作品を残した。幸いこの作者は若く、将来がある。幾何的模様だけに固執せず、21世紀の織部作品の創造を期待している。

(第33回 東海伝統工芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
2002