NIHON KOGEIKAI
第33回 東海伝統工芸展
入賞作品解説


6-00150-222-033-00206

東海伝統奨励賞(岐阜高島屋賞)
桐塑紙布貼「畔道」
堀部信子

 作者は、散策の道すがら、万能(まぐわ)を杖にして歩いて来た見知らぬ年配の女性に、にこやかな笑顔で挨拶を受け、ほのぼのと暖かい雰囲気に包まれたという。
 最近、目にすることの少なくなった大らかな表情と、ゆったりとした体形は、作者の感動を素直に共有できる優しさと、懐かしさに溢れた作品となった。地味な色調の配分、籠の中の野菜の色かたちなどにこめられた細かい配慮には、真摯な制作姿勢が伺える。
 難しいモンペのゆとり、そしてエプロン姿の豊かさなど、作者の持つ表現力の巧みさを生かし、ますます精進されて、より良い作品の制作に励まれることを望んでやまない。

(第33回 東海伝統工芸展図録より)



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製作著作
社団法人日本工芸会
2002